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2006年6月8日の中国外交部劉建超報道官の定例記者会見
2006-06-12 00:00

 

  2006年6月8日の中国外交部劉建超報道官の定例記者会見のうち、日本関係の一問一答は次の通り。

  問 ロシアで来月開かれる8カ国サミット(G8)で、胡錦涛主席が小泉首相と会談する可能性はあるか。サミット前に小泉首相が靖国神社を参拝しなければ、中国は中日首脳会談に向けた日本側の努力として称賛するか。中国は日本の指導者が靖国神社を参拝し、中国人民の感情を重大に傷つけ、中日関係の政治的基礎を損なったとして、首脳の相互訪問に同意していないが、相互訪問の中断で中国の国益が損なわれたと考えているか。

  答 第一の質問について、そのような手配が行われているということは聞いていない。われわれは中国側の立場をこれまで何度も述べており、あなたもよくわかっていることだ。中国の立場は変わっていない。

  第二の質問について、日本側に真に中日関係改善への誠意があるなら、日本の指導者はA級戦犯を祀る靖国神社を参拝するという間違ったことをやめ、誠意を示し、正しい態度で中日関係を処理すべきだ。

  第三の質問について、歴史的事実が示しているように、中日両国は和すれば共に立ち、戦えば共に傷つく。現在の状況は中日両国にとってマイナスであり、われわれはこうした状況が続くのを望んでおらず、中日関係の早期改善、発展を希望している。関係の改善、発展を実現するうえで、中国には原則がある。それは日本が歴史問題で正しい態度をとり、日本の指導者が第二次世界大戦のA級戦犯を祀る靖国神社の参拝をやめることで、そうしてはじめて両国関係の改善、発展に必要な雰囲気と条件が出来る。胡錦涛主席は中日関係を改善し、発展させる中国側の立場と誠意を何度も説明している。日本が中国の立場を正しく理解し、中国と同じ方向を向いて進み、歴史問題で正しい態度をとり、両国関係を改善し、各方面の協力を強化するよう希望する。

  問 中国を訪問中の日本の団体が8日昼、中国政府は知的財産権保護の問題で比較的積極的だが、海賊版は依然として深刻であると指摘したが、どう受け止めるか。

  答 中国政府は知的財産権保護問題を重視しており、中国における知的財産権侵害を断固取り締まり、立法、法執行などの面も力を入れている。この数年の対策を見ると、中国は重要な進展を収めた。無論、依然としてあれこれ問題があり、今後も立法と法執行を強化する。これにはある程度、時間が必要であり、世界各国との協力も必要である。中国のこの問題に対する姿勢は責任あるものであり、誠実なものである。知的財産権保護は関係国の利益にかかわるだけでなく、中国自身の利益にもかなっている。中国と関係国との間で意見の相違があり、一部の国は中国の知的財産権保護に対して疑念をもっており、われわれは平等な対話を通じて理解を増進し、協力を強化し、保護対策を共同で進めることを願っている。

  問 靖国神社が中国語と韓国語に翻訳したパンフレットを参拝者に無料配布し、そのパンフレットには第二次大戦後の「東京裁判」で有罪となった戦犯は「連合国主導の裁判で一方的に戦争犯罪人とされた」と記述されているがコメントは。

 

 答 極東国際軍事法廷は日本の戦犯に対する裁判であり、侵略戦争を起こし、両手が被害国人民の鮮血にまみれた元凶がしかるべき処罰を受け、国際正義が広がり、人類の尊厳が守られた。この正義の裁判に挑戦しようとするいかなる企みも人心を得ないし、目的を達することはできない。逆に大多数の日本人民を含む国際社会の強い非難に遭うだろう。

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