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2006年4月6日の中国外交部劉建超報道官の定例記者会見
2006/04/07

 

  2006年4月6日の中国外交部劉建超報道官の定例記者会見のうち、日本関係の一問一答は次の通り。

  問 最近、日本の少数の政治家は中国側が両国指導者の会談に前提条件をつけていると非難し、中国側が日本の指導者の靖国参拝と両国指導者の会談を結び付けることは受け入れられないとしているが、コメントは。北東アジア協力対話が9日から東京で開かれ、6カ国協議米国代表団のヒル団長(首席代表)も参加し、他の団長も参加する。武大偉外務次官は参加するのか。

  答 最初の質問について、日本の指導者が第二次世界大戦のA級戦犯を祀る靖国神社の参拝をあくまでも続け、中国人民の感情を著しく傷つけ、中日関係の政治的基礎を損なったために、困難に直面しており、これは周知の事実である。こうした人為的障害を早期に排除して、両国関係を改善し、発展させることは両国人民の共通の願いと根本的利益に合致し、国際社会が広く期待していることでもある。

  次の質問についてだが、北東アジア協力対話の第17回会合が9日から11日まで東京で開かれる。会合は北東アジアの安全保障と協力について話し合う非公式協議の枠組みで、出席者は北東アジアの安全保障情勢などについて意見を交換する。中国外交部、国防部の担当者と学者が個人の資格で会議に参加する。中国は対話が北東アジアの安全保障問題を積極的に検討し、各国の理解と信頼の増進、地域の安全保障対話の促進で積極的役割を果たすのを支持する。武大偉次官が東京で6カ国協議の同僚と6カ国協議の関連問題を話し合うかどうかについてだが、私がさきほど得た情報では北東アジア協力対話の会合に出席する計画はないが、同じ時期に東京を訪れ、各国の団長と接触し、6カ国協議の問題について意見を交換する。中国は一貫して、第4回6カ国協議の共同声明は早急に実行されるべきだと考えている。それは各国の利益にかない、また地域の平和と安定に役立つことである。各国は共に努力し、6カ国協議の早期再開を促すとともに、共同声明を実行に移す面でも積極的進展をはかるべきだ。

  問 「内政」の意味はなにか。中国は、米国の人権報告書を中国の内政に干渉するものと非難しているが、同時に日本の指導者の靖国参拝を強く批判している。これは日本の内政に対する干渉ではないのか。

  答 あなたがいつも理論性の非常に強い質問をしていることに気づいた。国連憲章をひも解けば、どのようなことが国の内政であるのか比較的はっきりと書いてある。あなたは人権問題を取り上げたが、われわれは、本質的にそれは一国の内部のことであると考えている。しかし各国の間で平等、相互尊重と双方向を基礎に、人権問題について対話を行うことには反対しないし、排除もしない。そうするのは互いに参考にし、学び、国際人権事業の発展をはかるためである。われわれが反対しているのは人権を口実に他国の内政に干渉することだ。

  われわれが反対しているのは日本の指導者の靖国参拝である。それは靖国神社には中国人民をはじめアジア人民に大きな災難をもたらしたA級戦犯が祀られており、日本の指導者の参拝を日本の内政問題と言うことはできないからだ。それは他国の人民の感情にかかわり、日本と中国など関係諸国との関係の重要な政治的基礎にかかわる問題で、この問題が解決されなければ、日本と中国、アジア諸国との関係は改善されない。

  問 中国海洋石油が春暁油ガス田で採掘を開始したと伝えられるが、確認できるか。次にあなたは、武次官は東京に行くが北東アジア協力対話には参加しないと言ったが、それではどのようにして他の代表と会うのか。第三に、日本は今月から対中借款を削減すると伝えられるが、コメントは。

  答 春暁油ガス田の問題について、それは中国側の主権の範囲内のことで、具体的なことは関係の企業に聞いていただきたい。

  二番目の質問については、非常に簡単なことで、武大偉次官は関係の外交ルートを通じて他の同僚と会い、接触して、6カ国協議のプロセスについて話し合うことができる。

  三番目の質問について、われわれは中日双方の共通認識に基づき、対中借款を円満に終了させることが双方の共通の利益にかない、日本政府の一方的な決定は中日関係の改善に役立たないと考える。

  問 武大偉外務次官は東京にどれくらい滞在するのか。

  答 私がさきほど得た情報は武大偉外務次官が東京に行くという情報で、現在まだ滞在期間中の具体的日程についての情報はない。武次官は6カ国協議の各団長と接触するが、無論そうした接触のためには各国団長の日程を見なければならないし、武次官自身の日程も見なければならず、それによって滞在期間が決まる。

  問 温家宝首相は先の全国人民代表大会(全人代)の記者会見で中日関係について語った。中国側は中日関係について語るとき、なぜ日本の人民と指導者を区別するのか。

  答 中日関係の問題は最近、みな非常によく議論している。4日の記者会見で、みなさんは多くの質問をした。これは国際社会が中日関係を非常に重視していることを示している。ここで中日関係の問題について少し語りたい。まず、中国政府は中日関係をどのようにみているか。中国政府は常に戦略的、長期的見地から中日関係をみている。中日関係は現在、世界で最も重要な二国間関係の一つである。中日関係の発展は両国人民の根本的利益にかない、地域と国際社会の共通の願いと利益にかなうことである。このため中国政府は中日関係を非常に重視し、善隣友好協力の中日関係を発展させるため一貫して努力している。

  次に中国はなぜ歴史問題を重視するのか。中日間の3つの政治文書の中でも、両国人民の感情の面でも、歴史問題は常に中日関係の重要な政治的基礎である。歴史問題を適切に処理してはじめて、中日関係は健全かつ順調に安定的に発展することができる。われわれは歴史の事実を尊重し、歴史の教訓をくみ取り、歴史の悲劇の再演を防がなければならない。

  三番目に、中日関係の改善のため、中国政府は常に歴史、人民、未来に強く責任を負う姿勢で、中日関係を処理している。最近も胡主席が、中国側は引き続き中日間の3つの政治文書の原則を堅持し、「歴史を鑑とし、未来に目を向ける」精神に従い、平等な協議を通じて、両国間の問題を適切に処理し、中日友好の大局を守ると改めて表明した。同時に双方の各分野の交流と協力を積極的に推進し、両国人民の友好的感情を増進するとしている。

  中日両国間の2000年の交流の歴史において、大部分の期間は両国が友好的に付き合い、互いに友好的感情を抱いてきた。中日両国人民が互いに理解し、信頼して、中日関係発展のために共に努力するのは、両国人民の共通の利益にかなうことである。現在、中日関係に困難が現れているが、われわれは、その原因は日本の指導者がA級戦犯を祀る靖国神社を参拝し、両国の政治関係を行き詰まらせたことにあると考えている。われわれは、これは日本人民の責任であるとは考えていない。大多数の日本人民はやはり中日友好を主張しており、同じように大多数の中国人民も中日友好を主張している。中日両国政府の共通の責任は両国人民の共通の願いに従い、積極的措置をとって、中日関係を改善し、発展させ、両国人民に幸福をもたらすことである。中国政府はすでに日本側に明確なシグナルを出しており、われわれは中国側の誠意、中国側の善意、中国側の積極的シグナルが日本側の積極的反応を得られるよう希望している。

  問 あなたはいま、武大偉外務次官は東京に行くが、東京で開かれる北東アジア協力対話の会合に参加しないと言ったが、だれが中国を代表して会合に出席するのか。今回の北東アジア協力対話を新たな6カ国協議とみることができるのか。もしそうなら、中国は6カ国協議における重要な地位を失うことを心配しないのか。

  答 中国が派遣する人は個人の資格で今回の北東アジア対話会合に出席する。それは非公式の協議だからである。

  次の質問について、今回の会合は新たな6カ国協議ではない。しかし、6カ国協議の各国、特に6カ国協議の団長と接触する良い機会である。私は各国の団長がこの機会を大切にし、接触、協議により、現在の6カ国協議の困難をどのようにして乗り越えるか共に検討し、6カ国協議の早期再開をはかり、第4回協議の合意を確実に実行に移し、6カ国協議の新たな進展を促すものと信じている。

  問 あなたは北東アジアの安全保障対話は意見を交換する良い機会だと言った。しかし、武大偉外務次官はなぜ個人の資格で出席するのか。なぜ対話以外で関係者と会うのか。

  答 あなたは私の回答を誤解したかもしれない。武大偉外務次官は外務次官、6カ国協議の中国代表団団長という公式の資格で日本に行き、各国代表団団長と会談する。北東アジアの安全保障対話の枠組み以外で、6カ国協議の同僚と接触し、協議する。

 

 

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