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白書「中国の平和的発展の道」
2005/12/28
 中国国務院新聞〈報道〉弁公室は12月22日、白書「中国の平和的発展の道」を発表した。白書全文次の通り。  目次  一、平和的発展は中国近代化で必ず通らなければならない道  二、自らの発展で世界の平和と発展を促進する  三、自らの力と改革・革新に依拠して発展を実現する  四、各国との互恵・ウィンウィン〈共に勝者となる〉と共同の発展を実現する  五、平和が永続し、共に繁栄する調和世界を建設する  結語  一、平和的発展は中国近代化で必ず通らなければならない道  平和的発展の実現は、中国人民が心から願い、たゆまず追求してきたことだ。1970年代末に改革・開放を実施した後、中国は自国の国情と時代の特徴に合った平和的発展の道を成功裏に歩んできた。この道を通して、中国人民は自国を富強の、民主化、文明化し、調和した近代国家に建設するよう努力するとともに、自らの発展で人類の進歩的事業にたえず新たな、一層大きい貢献をしつつある。  歴史を回顧し、現実に立脚し、未来を展望して、中国は揺るぎない姿勢で平和的発展の道を歩み、平和的な発展、開かれた発展、協力的発展、調和した発展を実現するよう努力する。  ――国際平和を達成して自国を発展させ、また自らの発展によって世界平和をはかる  ――自らの力と改革・革新によって発展を実現し、同時に対外開放を堅持する  ――経済グローバル化のすう勢に合わせて、各国との互恵・ウィンウィンと共同の発展を実現するよう努力する。  平和、発展、協力を堅持し、平和が永続し、共に繁栄する調和した社会の建設に各国と共同で力を尽くす。  平和、開放、協力、調和、ウィンウィンはわれわれの主張、われわれの理念、われわれの原則であり、われわれが追求するものである。平和的発展の道を歩むとは、中国国内の発展と対外開放を統一し、中国の発展と世界の発展を結びつけ、中国人民の根本的利益と世界人民の共通の利益を結びつけることにほかならない。中国は国内で調和した発展を堅持し、対外的に平和的発展を堅持している。この2つは密接につながり、有機的に統一された総体であり、ともに平和が永続し、共に繁栄する調和した世界の建設に有益である。  中国の平和的発展の道は、文明化と進歩を求める人類のまったく新しい道であり、中国の近代化で必ず通らなければならない道で、中国政府と人民の厳粛な選択、厳かな約束である。  ――揺るぎない姿勢で平和的発展の道を歩むことは、中国の国情に基づく必然的選択である。1840年のアヘン戦争後の100年余り、中国はさんざん列強の侮りを受けた。戦争をなくし、平和を実現し、独立した富強の国家、民生を重んじる幸福な国家を実現することは、近代以降中国人民が孜孜として追求してきた奮闘目標である。今日の中国は発展の大きな成果を収めたが、依然として世界最大の発展途上国である。平和的発展の道を堅持することは、国家の富強、人民の幸福を実現するために必ずそうしなければならないものである。中国人民は国際平和を最も必要とし、最も大切にし、全力を挙げて、各国の共同の発展のために積極的に貢献することを願っている。  ――揺るぎない姿勢で平和的発展の道を歩むことは、中国の歴史・文化の伝統に基づく必然的選択である。中華民族は昔から平和を愛する民族だ。中華文化は平和の文化だ。平和の渇望、調和の追求はつねに中国人民の精神的特徴だった。600年前、中国明代の著名な航海家鄭和は当時世界最強の船団を率いて、「7度西洋に下り」、アジア・アフリカの30余カ国・地域を回ったが、持っていったのはお茶、磁器、シルクや技術で、他国の一寸の領土も占領しておらず、平和と文明を世界にもたらした。このことは古代中国の関係諸国、人民との交流強化への誠意をよく示したものである。現代に目を移すと、中国の発展は13億中国人民に幸福をもたらすだけでなく、世界各国に巨大な市場とチャンスをもたらした。中国の発展は世界の平和勢力の増大にとって有益である。  ――揺るぎない姿勢で平和的発展の道を歩むことは今日の世界の潮流に基づく必然的選択である。平和を求め、発展を促し、協力をはかることは世界各国人民の共通の願いで、阻むことのできない歴史の潮流である。特に世界の多極化と経済のグローバル傾向の深まりは、世界の平和と発展の新たなチャンスをもたらしており、比較的長期にわたる国際平和をめざすのは実現可能なことである。一方、世界にはなお諸々の不安定要因、不確定要素が存在し、人類は多くの厳しい挑戦〈試練〉に直面していることも中国ははっきり認識している。しかしチャンスは挑戦を上回っており、世界各国が共に努力すれば、平和が永続し、共に繁栄する調和した世界の建設という目標は徐々に実現できる。長期にわたり、中国は独立自主の平和外交政策を堅持してきたが、その目的は世界平和を守り、共同の発展をはかることにほかならない。障ナ小平氏は早くも1974年に中国が国連に復帰した際、中国は永遠に覇権を求めないと全世界に宣言した。改革・開放以来、中国は国際情勢の変化に基づいて、平和と発展が時代のテーマであるという重大な戦略的判断を堅持し、中国は過去も、現在も覇権を求めておらず、将来強大になっても覇権を求めないと何度も公に表明した。中国の発展は何人の脅威になることもなく、逆に世界により多くの発展のチャンスと一層広大な市場をもたらすことができる。事実は中国経済の発展がアジア太平洋地域と世界の経済成長の重要な推進力になりつつあることを示している。世界の平和を守り、共同の発展をはかることは、中国の国家意思になっている。  いま、中国人民は小康社会(わりあいゆとりのある社会)の全面的建設という目標実現のために奮闘している。中国共産党16期5中総は先ごろ、2006年から10年までの中国経済・社会の主要な任務を打ち出したが、その中の経済の主要な目標は、▽構造改善、効率向上と原燃料消費のひき下げを踏まえて、2010年の1人当たり国内総生産(GDP)を2000年の2倍にする▽資源の利用効率を大幅に引き上げ、2010年の単位GDP当たりのエネルギー消費を2005年より20%前後引き下げる―というものだ。この目標を実現するため、中国は人を以て本となす〈人間本位 人本主義〉、全面的で、調和のとれた、持続可能な科学的発展観を堅持し、経済、政治、文化、社会の全面的発展を促進する。主として自力に依拠する一方、対外開放を堅持し、国際的経済・技術協力を幅広く繰り広げ、世界各国と人類文明の成果を共有する。他国の利益を尊重、配慮し、協力過程で生じた意見の食い違いや問題を各国と共同で解決し、互恵・ウィンウィンと共同の発展を実現するよう努力する。国際的義務と約束を誠実に守り、国際体制と国際実務に積極的に参画し、建設的な促進作用を果たすよう努力する。平和共存5原則を基礎に、各国と平等に付き合い、各国との友好関係を積極的に発展させる。  二、自らの発展で世界の平和と発展を促進する  平和は発展の基礎となり、発展は平和の基本になる。長年、中国政府と中国人民は国際平和のためにたゆまぬ努力を払い、世界の平和を愛し、進歩を求める国や人民の共同の奮闘によって得られた国際平和を大いに大切にし、建設に精力を集中し、一意専心発展をはかるとともに、自らの発展を通じて、たえず世界の平和と発展のプラス要因を増やし、人類の文明化と進歩の事業を促してきた。 ▽中国の発展には国際平和が必要である。1978年以降、中国は国際平和の中で自国を発展させるために努力してきた。GDPは3624億元(同年の平均為替レートで約2153億ドル)から2004年の15兆9878億元(同1兆9317億ドル)に増加、不変価格で計算して、年平均伸び率は9%を超えた。1人当たり国民総生産(GNP)は300ドル足らずから1400ドル余りに増えた。中国の政治文明建設には新たな進展がみられ、国家の民主制度がたえず健全化され、公民の自由と権利が法によって擁護、保障され、人民は法律に基づいて民主的選挙、民主的意思決定、民主的管理、民主的監督などの権利を行使している。憲法を核にした法律体系が初歩的に形成され、法によって国を治める基本方略が貫き、実行に移されている。教育、科学技術、文化、衛生、体育などの事業が急速に発展し、人民の日増しに増大する精神的・文化的必要がたえず満たされている。調和社会の建設が強化され、国は社会の公平と正義の維持と実現に努め、社会全体の創造活力を増やし、社会の建設と管理を強化し、社会の安定を維持し、人と自然の調和を実現するよう努力している。  中国の発展は世界の発展の重要な一部分であり、中国は自国の発展によって世界の平和を促進し、人類社会の進歩に寄与している。  中国は人類の持続可能な発展に寄与した。中国はこれまでの経験を総括し、人類の現代文明の成果を参考にし、科学的発展観によって発展の発想転換、方式革新と質的向上を導いている。長年にわたり、中国は技術レベルが高く、経済効率がよく、資源消費が少なく、環境汚染が少なく、人的資源の優位性が十分に発揮される新しい型の工業化の道を模索し続け、社会全体を生産が発展し、生活が豊かになり、生態環境が良好な、持続可能で文明化した道にのせるよう努力してきた。中国は人口政策を成功裏に進め、世界総人口の増加を遅らせた。エネルギー節約を非常に重視し、さまざまの省エネ措置を講じた。1980年から2000年にかけて、中国のGDPは4倍になったが、エネルギーの年間消費量は2倍にしか増えていない。環境保護を強化したことから、この20余年間火力発電所の出力が大幅に増加する中で、中国の煤煙総排出量は基本的に1980年の水準に抑制されている。2004年のGDP1万元当たりのエネルギー消費は1990年より45%減少した。中国は省エネ中長期計画をすでに公表した。目標は2020年まで年平均3%の省エネ率を実現し、標準炭換算で計14億㌧のエネルギーを節約することである。  中国は人類の貧困削減と生命の質的向上に寄与した。世界の10%未満の耕地で、世界の22%近くの人口の食の問題を成功裏に解決し、この世の奇跡を作った。13億中国人民の生活はたえず改善され、中国政府は約2億2000万を初歩的に貧困から脱却させ、2205万の都市人口に最低生活保障を与え、6000万余りの障害者に援助を与えた。現在、平均寿命は新中国成立前の35歳から71・95歳に上がり、中進国の水準に達している。  中国は世界平和の維持と国際協力の促進に寄与した。中国は平和共存5原則を基礎に、世界各国と友好協力関係を発展させ、国家間の平和共存と平等な付き合いを促進した。中国は隣国に善意をもって対し、隣国をパートナーにする、善隣友好の方針を堅持し、周辺諸国やアジアの他の国との友好協力関係をたえず発展させ、共通利益をたえず拡大している。主要な大国とさまざまな形の協力関係を築き、対話、交流、協力をたえず深めている。広範な発展途上国との協力をたえず強化し、南南協力の枠組みの下で、相互補完、共同発展の実現に努めている。国際的、地域的焦点問題の処理に積極的に参加し、幅広い国際的義務を引き受けるとともに、責任ある建設的役割も果たしている。  中国は世界経済の発展に寄与した。近年、世界の景気変動が大きくなっている状況のもとで、中国経済は安定した、比較的速い発展を続け、世界の経済成長の希望と原動力になっている。世界銀行が発表した数字によると、2000年から04年まで、世界の経済成長に対する中国の平均寄与率は13%だった。04年に、世界経済はこの30年間で最も高い成長を実現したが、中国の経済成長は9・5%で、世界の経済成長の重要な原動力となった。04年の中国の輸出入額は3年前の2倍になり、1兆1548億ドルに達し、輸入額は5614億ドルで、3年前の2倍近くになった。04年末現在、中国の外資利用実績は7453億ドルに、認可外資系企業は50万余りに達した。  中国は周辺地域の安定した発展に寄与した。中国と国境を接するか、海一つ隔てたアジアの国は20余りに上る。中国経済が発展を続け、社会が調和、安定し、人民が安心して暮らせることで、周辺諸国も利益を受けている。1999年から2004年まで、アジア太平洋地域の経済は6%以上の成長率を維持した。1997年のアジア金融危機の際、中国は周辺地域が安定した環境の中でたえず発展するよう、幾重もの困難を克服して、人民元相場の安定と内需拡大の方針を堅持するとともに、大きい影響を受けた国にできる限りの援助をし、最終的に危機乗り切に一役買った。2003年、突然やってきた新型肺炎の流行に対して、中国政府は果断な措置を講じ、周辺諸国と助け合って、流行の拡大をうまく食い止めた。04年末、インド洋地震・津波被害が発生すると、中国政府と人民は被災国の救援、復興活動のために適時で誠実な援助を提供し、新中国成立後最大規模の対外援助行動を繰り広げた。05年10月に南アジアで地震が発生した時も、中国は被災者を積極的に援助した。  世界的に注目される成果を収めたとはいえ、中国は依然として世界最大の発展途上国であり、抱えている任務はなお非常に難しく重いものである。  世界銀行の最新統計資料と中国の最新データを基に計算すると、2004年の中国の経済総量は米国の16・6%にすぎず、1人当たりGDPは米国の3・6%、日本の4・0%にすぎず、世界208カ国・地域中の順位は129位である。中国の農村では04年末になお2610万人が貧困ライン以下の暮らしをしており、さらに毎年2400万人近い都市・農村人口の就業問題を解決するほか、1億余りの農村労働力転職させる必要がある。中国が中進国の経済発展水準に到達し、すべての人民が共に豊かになるためには、なお長期の刻苦奮闘が必要である。国際平和をめざして自国を発展させ、さらに自らの発展によって世界の平和と発展を促進するようたゆまず努力することは、中国にとっても世界にとっても特に重要な意味がある。  三、自らの力と改革・革新に依拠して発展を実現する  中国は科学的発展観によって国内の発展と対外開放を統一的に考え、発展の基本を自国の現実への立脚に置くと同時に、全方位、広分野、多段階の対外開放を堅持し、より均衡のとれた発展を実現するよう努力している。  中国が抱える発展問題は主に未発達の経済と日増しに増大する人々の物質的文化的需要の矛盾に現れ、経済・社会の発展と人口、資源負担、環境負荷との比較的大きい矛盾に現れている。歴史的経験で示されたように、中国の発展問題を開発するには、基本的に中国自身に頼らなければならない。これは中国人民に責任を負い、また世界人民に責任を負うことで、中国の平和的発展の道を保証する重要な原則である。中国は問題や矛盾を他国に転化することはなく、他国の略奪によって自国を発展させることはなおさらない。  中国が主に自国の力と改革・革新に依拠して発展を実現するのには、多くの強みと条件がある。経済の一層大きい発展を支えることのできる物質的技術的基礎があり、日増しに伸びる巨大な消費需要と比較的高い国民貯蓄率があり、豊富で全体的資質がたえず高まる労働力資源があり、たえず充実する社会主義市場経済体制と政策の保障があり、安定した社会・政治環境がある。  主に自国の力と改革・革新に依拠して発展を実現するため、中国は以下の活動に重点的に取り組む。  ――発想の転換と体制の刷新を堅持する。改革・開放後の実践で証明されたように、中国は思想の解放、実事求是〈事実に基づいて真理を求める、実際に即して物事を進める意〉を旨とし、鋭意進取に努めることによって、幾億人民の積極性、能動性、創造性を引き出し、近代化の新局面をたえず開いて行くことができる。中国は各方面の改革を揺るぎなく進め、社会主義市場経済の改革方向を堅持し、改革の度合いを強め、体制の刷新を重点的に進め、いくつかの肝心な分野と重要な段階で前進を収めるようにする。改革を通じて、国民経済の市場化を一段と進め、国のマクロコントロール・システムを充実させ、経済・社会の全面的で、調和のとれた、持続可能な発展に有利な体制・仕組みをたえず作り上げていく。  ――国内市場の開拓と内需の増大に立脚する。内需の拡大は中国の経済・社会発展の基本的立脚点と長期の戦略方針である。中国はいま工業化、都市(町)化が加速し、人民の所得水準が向上し、消費構造が高度化する段階にあり、貿易成長方式の転換、輸入拡大、知的財産権の保護強化で、国際貿易と世界経済に引き続き貢献している。同時に巨大な国内需要と広大な国内市場は中国経済が発展するための持続的原動力であり、このことから中国の発展ではどうしても国内需要を中心としなければならず、それはまた可能でもある。中国は固定資産投資の適正な規模と速度での伸びを維持し、投資のもつ成長促進作用を発揮させている。中国は正しい所得分配政策と消費政策を実行して、もっと国内の消費需要によって経済成長をけん引できるようにしている。近年、国内投資と消費需要はともに比較的速い伸びを示している。  ――経済構造の戦略的調整と成長方式の転換を進める。中国は成長方式の転換を戦略的重点にし、人口の資質向上、資源の高効率利用、環境汚染の削減、質・効率の重視を基礎にした経済成長の達成に努めている。情報化で工業化を引っ張り、工業化で情報化を促進するようにし、新しい型の工業化の道を歩み、産業構造の最適化・高度化を加速し、先進的製造業、ハイ・ニューテク産業特に情報産業、バイオ産業を大いに発展させ、サービス業の割合と水準を高め、基幹産業・インフラ施設の整備に力を入れ、構造調整のもつ成長方式転換の作用を十分に発揮させている。節約型経済、循環型経済、環境保全型経済を大いに発展させ、集約的発展、クリーンな発展の国民経済体系を形成するよう努力している。  ――科学技術の進歩を速め、自主革新能力を強める。中国は革新型国家の建設に力を尽くし、自主革新能力の増強を国家の戦略とし、国家中長期科学・技術発展計画を策定し、今後15年間の科学技術の目標・任務を示した。中国は原初革新能力、統合革新能力および導入消化吸収後の再革新〈改良〉能力を大いに高めている。科学技術体制の改革を通して、複数ルートで科学技術投資を増やし、国のイノベーション・システムづくりを推進し、科学技術成果の現実の生産力への転化を加速し、2020年にGDPに占める科学技術研究開発費の比率を04年の1・44%から2・5%前後に伸ばすことをめざしている。  ――人的資源を大いに開発する。中国は人材強国戦略〈有能な人材に依拠して国家を強大にする戦略〉の推進に努め、教育構造の調整を加速し、資質教育〈能力開発教育〉を全面的に実施し、義務教育特に農村の義務教育を重点的に強化し、職業教育を大いに発展させ、高等教育の質を高め、教育事業を大きく発展させることによって、資質の高い勤労者と各方面の専門人材を育成するよう努力している。2006年から10年にかけて、中等職業学校は社会に2500万人の卒業生を送り出し、高等職業学校は社会に1100万人の卒業生を送り出す。2020年には、中国の大学進学率は40%前後に達する。同時に、中国は海外の各種人材、特に高級人材を積極的に迎え入れ、人材が輩出し、各人がその才能を生かせる良好な仕組みと社会的雰囲気を作り上げ、近代化に強大な人材面の保障と智力面の支援を提供する。  ――資源節約型と環境にやさしい社会の建設に努める。歴史的経験が教えているように、世界経済の均衡のとれた、秩序ある発展を実現するには、国際社会はエネルギー問題を解決しなければならない。中国はいま世界各国とのエネルギー対話と協力を通じて、世界のエネルギー安全保障と安定を共同で守っている。中国はエネルギー資源の節約を基本国策とし、エネルギー資源の節約と利用効率の向上を中心に、循環型経済を大いに発展させ、出来る限り少ないエネルギー資源消費で、出来る限り多くの経済的社会的効果を収めるようにしている。中国は国内立脚の方針を堅持し、国内のエネルギー供給をたえず増やしている。中国はエネルギー大消費国であるとともに、エネルギー大生産国でもあり、1990年代以降、中国のエネルギー自給率はつねに90%以上を保っている。中国のエネルギー供給の潜在力は依然として大きく、石炭の原始埋蔵量に占める現在の確認埋蔵量の比率は低く、新油・ガス田発見はなお可能性があり、新エネルギーと再生可能エネルギーの開発の見通しも明るい。同時に、中国は環境保護の基本国策を堅持し、生態環境保護をたえず強化し、生態環境を徐々に改善し、経済・社会の持続可能な発展のための条件を整えている。中国は予防中心、総合対策を堅持し、源から汚染を防止し、環境を保護するようにしている。保護優先、秩序ある開発を堅持し、不合理な資源開発活動の抑制を重点に、天然資源の生態系保護を強化している。  中国は対外開放の基本国策を揺るぎなく実行し、対外的経済・技術交流と協力を積極的に発展させ、対外開放の水準を全面的に高めている。中国は世界貿易機関(WTO)加盟時の約束を真剣に果たし、渉外関係の経営・管理体制と政策をたえず充実させ、公平で予見可能な法制環境を整えている。市場を一層開放し、投資・貿易環境を最適化し、貿易構造を改善し、貿易と投資の自由化、円滑化を進め、一層良好な投資環境を整えている。企業が海外に投資し、進出先の企業と共に発展することを奨励している。対外開放は中国の経済・社会の発展で非常に重要な役割を果たしている。中国は外資導入を通して、自国の開発資金不足を補った。国際市場の十分な利用によって、国内産業の発展をはかった。先進的技術と設備および経営管理の導入によって、企業の生産技術と経営管理水準を高めた。積極的に対外交流を繰り広げることによって、世界と人類文明の成果を共有し、人的資源の資質を高めた。  四、各国との互恵・ウィンウィンと共同の発展を実現する  世界を抜きにして中国の発展はなく、世界の繁栄にも同様に中国が必要である。中国は経済グローバル化のすう勢に合わせて、より大きい範囲、より広い分野、より高いレベルで国際的経済・技術協力に参加し、経済のグローバル化を各国の共同の繁栄に有利な方向へ積極的に進めている。互恵・ウィンウィンは今日の国際貿易の主流である。中国は互恵・ウィンウィンの対外開放戦略を堅持し、自国の利益にも合致し、また共同の発展を促進できることを各国との経済・貿易関係処理の基本原則にし、あくまでも平等、相互利益、互恵を基礎に世界各国との経済・貿易関係を発展させるようにし、全世界の貿易の持続的成長にたえず貢献している。  中国は多国間経済・貿易関係の発展と地域経済協力のために努力し、国際的経済・貿易ルールづくりと実施に積極的に参加し、協力の過程で生じた意見の食い違いや問題を各国と共同で解決し、世界経済の均衡のとれた秩序ある発展をはかっている。  中国は多国間貿易体制の積極的擁護者と参画者である。2001年12月に世界貿易機関(WTO)に正式加盟して以来、中国は約束を厳格に守り、国際的経済・技術協力のための一層よい条件を整えた。約3000の法律、法規と省庁規則を整理、改正し、渉外経済法律体系がたえず整備され、貿易政策の透明度がたえず高まっている。中国は約束に従って関税を徐々に引き下げ、2005年の平均関税水準をすでに9・9%に下げるほか、非関税措置をほとんど廃止した。銀行、保険、証券、小売りなどのサービス貿易分野で開放のテンポを速め、WTO分類の160余りのサービス貿易部門のうち、62・5%にあたる100余りをすでに開放、その水準は先進国に近付いている。中国は新しい多角的貿易交渉を積極的に推進し、各議題の交渉に全面的に参加し、農業、非農産品市場参入、サービス貿易などの交渉で一連の多国間協議を繰り広げ、途上国メンバーと先進国メンバーの相互意思疎通、意見の食い違いの縮小で建設的な役割を果たした。中国はWTOのメンバーと一緒に、交渉の実質的進展と早期のコンセンサスづくりに重要な貢献をした。  中国の地域経済協力参加はたえず深まっている。中国―ASEAN自由貿易圏づくりは加速しつつあり、「アーリーハーベスト」農産品ゼロ関税措置の実施に続き、2004年11月に「貨物貿易取り決め」と「紛争解決制度取り決め」が正式に調印された。2005年7月には、自由貿易圏の減税プロセスが全面的にスタートし、自由貿易圏づくりの目標実現のための基礎が築かれた。現在、上海協力機構(SCO)は全面的実務協力の段階に入り、貿易・投資円滑化のプロセスが全面的にスタートしている。中国はまた、中国―南部アフリカ関税同盟、中国―湾岸協力委員会、中国―ニュージーランド、中国―チリ、中国―オーストラリア、中国―パキスタンなどの自由貿易圏交渉を相次いでスタートさせるとともに、関係諸国と自由貿易圏協定に調印した。アジア太平洋経済協力会議(APEC)、中国アフリカ協力フォーラム、中国―アラブ諸国協力フォーラム、アジア欧州会議(ASEM)、大メコン川亜地域協力などの活動でも、中国は積極的実務的な参画者である。中国はまた、150余りの国・地域と二国間貿易協定又は議定書に調印し、110カ国余りと双務投資保護協定、また80カ国余りと二重課税防止協定を結んで、二国間貿易・投資自由化と円滑化の積極的参画者になっている。  中国は互恵・ウィンウィンの方針を堅持し、貿易摩擦などの問題を適切に処理し、各国との共同の発展をはかっている。国家間に貿易摩擦が存在するのは、国際的経済取引において完全に正常なことだ。中国は国際慣行とWTOルールを順守し、平等な対話を基礎に、WTOの紛争解決制度を使って貿易摩擦問題を処理するとともに、国内の経済政策の策定と実施にあたって国際的要素と影響をしっかり考え、中国の経済発展が外部世界に与える経済効果を計算に入れるようにしている。また自らの改革・発展の必要に基づき、中国の為替相場改革が周辺諸国、地域と世界の経済金融に与える影響を真剣に考え、為替相場メカニズムの改革を着実に進めて、市場の需給を基礎にし、バスケット通貨を参考に調節する、管理された変動為替相場制度をとり、人民元レートを合理的、均衡のとれた水準で基本的に安定させている。中国は知的財産権保護をたえず強化し、そのための法律体系を整え、法執行を強化し、さまざまの違法行為を厳しく取り締まっている。  発展を続ける中国が国際的経済・技術協力に積極的に参加することは、世界各国に絶好のチャンスと巨大な市場をもたらした。各国特に先進国は投資とサービス貿易を通じて中国から大きな収益を上げている。  中国が国際的分業・協力に積極的に参加することは、全世界の資源の合理的で有効な配分に有益である。中国は世界最大の発展途上国で、たえず資質の向上する豊富な労働力資源は労働集約型産業と一部の技術集約型産業を発展させるうえでの天然の強みである。経済・社会の発展と生活水準の向上に伴い、中国の資本集約型、技術集約型、知識集約型製品に対する需要は伸び続け、外国の製品、技術、サービスに中国市場進出の大量の機会を与えており、中国は国際的に広く認められた大市場の一つになっている。中国の対外貿易は世界の多くの国との補完性が強い。米国、EU、日本に輸出される製品の70%は労働集約型製品だが、米国、EUや日本から輸入される製品のうち80%以上は資本集約型、技術集約型及び知識集約型である。新しい国際的分業構造の中で、中国はすでに全世界的産業連関の中で欠かすことのできない重要な部分になっている。  中国の良質で安価な製品は、輸入国の需要を満たすと同時に、輸入国の支出とインフレ圧力を減らし、各国消費者の福祉を増している。中国の労働集約型製品は国際的に比較優位をもっている。1997年以降、中国商品の米国市場進出に伴い、米国の消費者は毎年少なくとも数百億ドルの支出を節約できた。過去10年で、米国の消費者は中国製品によって6000億ドル余りを節約し、04年だけで1000億ドル近くを節約している。  互恵・相互利益の対外経済・貿易関係のたえざる拡大は、中国外国双方に巨大な実益をもたらした。1978年以降、中国の輸入は年平均16%以上伸びており、WTO加盟後3年間の移行期間におよそ1兆2700億ドルの商品が輸入された。2004年に中国は米国、ドイツに次ぐ世界第3位の輸入国になった。輸入増加額は1484億7000万ドルに達し、全世界の輸入増加量の9%を占めた。04年に中国と米国、日本、EUの貿易額はそれぞれ1696億、1678億、1773億ドルになり、EU、米国、日本はすでに中国の3大貿易相手と主要な外資供給源になっている。04年、アジア諸国・地域との貿易総額は前年比34・2%増の6649億ドルに達し、中国の貿易総額の57・6%を占めた。中国はASEANの4番目の貿易相手で、成長の最も速い市場になっている。  中国の巨大な市場が国際資本に投資の機会を与え、各国の投資家は中国経済の急速な発展がもたらす利益を共有できるようになった。1990年から2004年にかけて、外国投資家が中国から送金した利益は2506億ドルに達した。2004年に、米国系企業は中国市場で約750億ドルの売り上げを達成、中国で生産した約750億ドルの製品を他の市場に輸出した。中国米国商業会議所の05年の調査によると、約70%の米国企業が中国で収益をあげ、約42%の企業の中国での利益率が全世界での平均利益率を超えていた。  中国の対外投資の拡大は、進出先に経済・社会発展の機会を与えている。04年末までに、中国の金融以外の対外直接投資は149カ国・地域に及び、ネットで448億ドルに達した。うちアジア諸国・地域への直接投資は334億ドルで、対外直接投資全体の75%を占めた。  中国の対外経済・貿易協力の潜在力は大きく、見通しは明るい。WTO加盟以来、2001年12月から05年9月まで、中国は毎年平均5000億ドル近い商品を輸入し、関係国・地域で約1000万の雇用を創出した。今後数年、中国の年間輸入は6000億ドルを超え、2010年には1兆ドルを超えるとみられる。2020年には、中国市場の規模と総需要は2000年の4倍になる。この過程で、世界各国は中国との互恵・協力から自国の発展のチャンスと巨大なビジネスチャンスを見出し、このことは世界経済の成長をけん引する重要な積極的作用を及ぼすだろう。  五、平和が永続し、共に繁栄する調和世界を建設する  人類には一つの故郷―地球しかない。平和が永続し、共に繁栄する調和した世界を建設することは、世界各国人民の共通の願いであり、平和的発展の道を歩む中国の崇高な目標である。  中国は、調和した世界は民主的な世界、融和した世界、公正な世界、寛容な世界でなければならないと考える。  ――民主・平等を堅持し、協調・協力を実現する。各国は「国連憲章」と平和共存5原則を基礎に、対話、交流と協力を通して、国際関係の民主化を促進すべきだ。各国の内部の事柄は各国人民が自分で決定し、世界の事柄は各国が平等に話し合って解決すべきで、発展途上国は国際問題で平等な参加権と決定権をもつべきだ。各国は互いに尊重し、平等に付き合うべきで、自分の意思を他人に押しつけたり、自らの安全と発展を他国の犠牲の上に築いたりすべきではない。国際社会は一国主義に反対し、多国主義を提唱、推進し、国連と同安保理の国際問題における積極的役割をよりよく発揮させるべきだ。国際関係の処理にあたっては、各国人民の共通利益から出発し、利益の接点拡大に努め、意思疎通の中で理解を強め、理解の中で協力を強化し、協力の中でウィンウィンを実現するようにすべきである。  ――融和・相互信頼を堅持し、共同の安全を実現する。各国は手を携え、全世界の安全保障の脅威に共同で対応すべきだ。冷戦思考を捨て、相互信頼、互恵、平等、協業を中心にした新しい安全保障観を確立し、公平で効果的な集団安全保障の仕組みを通して、紛争と戦争を共同で防止し、協力を通してテロ活動、金融リスク、自然災害など非伝統的安全保障問題の脅威をできる限り取り除くか減らすようにし、世界の平和、安全と安定を守るべきだ。あくまでも平和的方法で、平等な話し合いと交渉を通して国際紛争や衝突を解決し、他国の主権を侵害する行為に共同で反対し、他国への内政干渉に反対し、勝手に武力を使用したり武力で脅したりすることに反対すべきである。国際的対テロ協力を強化し、対応策と抜本策を合わせことを堅持し、根源を取り除くことを重んじて、テロを断固取り締まるべきである。公正、合理的、全面的、均衡の原則に従って、効果的軍縮と軍備管理を実現し、大量破壊兵器の拡散を防止し、国際的核軍縮を積極的に推進し、世界の戦略的安定を維持すべきである。  ――公正・互恵を堅持し、共同の発展を実現する。経済グローバル化ではあくまでも公正を基礎にし、均衡のとれた秩序ある発展を実現して、南北格差が一層拡大するのではなく、各国特に広範な発展途上国が普遍的に利益を受けられるようにすべきだ。経済のグローバル化を共同の繁栄に有益な方向へ進めるべきだ。先進国は全世界の普遍的で、調和と均衡のとれた発展のためにより多くの責任を担い、発展途上国は自らの強みを十分に生かして発展を促進すべきだ。貿易と投資の自由化、円滑化を積極的に進め、さまざまな貿易障壁を取り払い、市場をさらに開放し、技術輸出の制限を撤廃し、公開、公正、合理的、透明で、開かれた、非差別的な国際的多国間貿易体制をつくり、世界経済の秩序ある発展のために良好な貿易環境を整えるべきだ。国際金融体制を一層整備し、世界の経済成長のために安定した、効率の高い金融環境をつくるべきだ。全世界的エネルギー対話と協力を強め、エネルギー安全保障とエネルギー市場の安定を共同で守るべきだ。人権を積極的に促進、保障し、誰もが全面的成長を平等に追求する機会と権利を与えられるようにすべきだ。発展のモデルを革新し、人と自然の調和のとれた発展をはかり、持続可能な発展の道を歩むようにすべきだ。  ――寛容・開放を堅持し、文明対話を実現する。文明の多様性は人類社会の基本的特徴で、人類文明の進歩の重要な原動力でもある。各国は社会制度と発展の道を自主的に選択する権利を互いに尊重し、相互に参考にし、長短相補い、各国が自国の国情に基づいて振興と発展を実現できるようにすべきだ。異なる文明の対話と交流を強化し、互いの疑念とわだかまりを除き、小異を捨てて大同につく中で共に発展するよう努力し、人類を一層融和させ、世界を一層豊富多彩なものにすべきだ。文明の多様性と発展モデルの多様化を守り、さまざまな文明が共存し、互いに受け入れあう調和した世界を協力して築くべきである。  長年、中国は平和、発展、協力の政策主張を堅持し、独立自主の平和外交政策を堅持し、民主、融和、公正、寛容の精神にのっとって、建設的役割を果たし、各国と共に調和した世界の確立という崇高な目標を実践するよう努力してきた。  中国は国際政治経済秩序を積極的に公正で合理的な方向へ発展させ、国際関係の民主化をはかっている。中国は「国連憲章」の目的と原則を順守し、国連が国際的多国間体制の中心として国際問題で果たす重要な役割を重視し、多国間協力を通じた地域紛争と発展問題の解決を積極的に推進するとともに、国連が国際問題で一層大きい役割を果たすのを積極的に支持している。国連改革を支持し、国連の長期的利益と広範な加盟国の共通利益を断固守っている。中国はすでに国際原子力機関(IAEA)を含む130余りの政府間国際組織に加盟し、「核拡散防止条約」など267の国際多国間条約に加入し、対テロ、軍備管理、不拡散、平和維持、経済・貿易、開発、人権、司法及び環境などの面で国際協力に積極的に参加している。  中国は実際行動で周辺地域との善隣・相互信頼を確立し、地域の安全保障協力を促進している。広く認められた国際法の準則と平等な話し合い、相互理解・互譲の精神にのっとり、隣国との国境問題を適切に解決し、争いをなくし、安定をはかっている。各国との共同の努力を経て、中国はこれまでに陸続きである12の隣国との国境条約を締結し、歴史的に残された国境問題を解決した。中国とインド、ブータンとの国境問題は前向きの方向へ進んでいる。中国は地域安全保障対話と協力を積極的に推進し、「ASEANと中国」、「ASEANと中日韓」、SCO、APEC、ARF、アジア協力対話などの地域体制の中で、積極的かつ建設的な役割を果たしている。中国は「東南アジア友好協力条約」に加入し、中国とASEAN諸国の平和・友好関係に新たな活力を注いだ。  中国は国際的地域的に焦点になっている問題の処理で建設的役割を果たし、世界の共同の安全保障を促進している。朝鮮半島の核問題で、中国は粘り強く積極的に斡旋し、3カ国(中国、朝鮮〈北朝鮮〉、米国)協議と6カ国(中国、朝鮮、米国、韓国、ロシア、日本)協議をまとめるとともに主宰し、各国の共同声明を発表して、半島の緊張を緩和し、北東アジアの平和と安定の維持で積極的役割を果たした。中東問題では、関係各国が国連の関係決議と「領土・平和交換」の原則に従って和平交渉を再開し、平和のプロセスを再びスタートさせるよう働きかけた。イラク問題では、国連の枠組み内での政治解決を積極的に提唱し、問題の適切な解決のために多くの仕事をした。イランの核問題では、さまざまな方法で話し合いを呼びかけ、IAEAの枠組み内で問題が適切に平和的に解決されるようにした。中国は国連平和維持活動への参加をたえず拡大し、計14の活動に軍事要員、警官と文官延べ3000人余りを派遣した。  中国は最大の努力を払って他の発展途上国を援助し、各国の共同の発展をはかっている。長年、出来る限りの無私の援助を提供し、発展途上国が自主発展能力をたえず強めるのを援助してきた。これまでに中国は110余りの国と地域組織に援助を行い、援助事業は2000余りに達している。中国はすでに44の発展途上国の合計198件、総額約166億元の対中債務を減免した。2005年5月、中国国際貧困対策センターが北京に正式に設立された。05年9月、国連創設60周年首脳会議の開発資金調達ハイレベル会合で、中国の国家主席は発展途上国に対する援助強化のための次のような新しい措置を発表した。中国と国交を樹立した39の後発途上国(LDCs)の一部商品にゼロ関税を適用し、優遇範囲はこれら諸国の多くの対中輸出商品とする。重債務貧困国(HIPCs)及びLDCsに対する援助規模をさらに拡大するほか、中国と外交関係のあるすべてのHIPCsが期限到来後も中国に返済していない2004年末以前の無利子又は低利政府借款を二国間ルートを通じて、今後2年内に免除するかその他の処理方法ですべて帳消しにする。今後3年間に発展途上国に100億ドルの優遇借款と優遇輸出バイヤーズクレジットを供与し、発展途上国のインフラ整備の援助に充て、双方の企業による合弁・合作を促進する。今後3年間に発展途上国特にアフリカ諸国への関連援助を増やし、マラリア特効薬を含む薬品を提供し、医療施設の建設と改善、医療関係者の研修を助ける。今後3年間に、発展途上国のために各種の人材3万人を訓練、養成し、関係諸国が人材養成を加速するのを助ける。  中国はさまざまな文明との交流と対話をたえず強化し、異なる文明の相互寛容をはかっている。開放、寛容、相互受け入れは中華文明の重要な特色である。経済のグローバル化傾向が強まっている今日、中国は異なる文明間の交流と対話の重要な意義を一層よく意識し、積極的に世界に出ていき、世界に中国を理解させるとともに、他の文明の有益な成果を吸収し、参考にするよう努力している。近年、中国と関係国が共同で開催しているさまざまな形式の「文化週間」、「文化行」、「文化祭」、「文化年」などの活動は、中国人民と関係諸国人民間の交流と理解を促し、異なる文明間の平等な対話の新しい形式を開いた。  結語  中国は今日の世界で最大の発展途上国である。13億中国人民が平和的発展の道を歩むことは、疑いもなく人類の平和と発展の崇高な事業にとって極めて重要なプラス要因となっている。  中国はまだ発展途上国であり、発展途上で依然として多くの困難と問題を抱えており、中国の近代化のためにはなお長い道のりを歩まなければならないことを中国政府と中国人民は冷静に認識している。平和的発展の道を歩むことは中国人民の根本的利益に合致し、人類社会の発展・進歩という客観的要請にもかなっている。中国は今日平和的発展の道を歩み、将来強大になっても平和的発展の道を歩む。中国政府と中国人民の平和的発展の道を歩む決意は揺るぎないものである。  また今日の世界の平和と発展という2つの大きな問題はなお根本的に解決されていないことを中国政府と中国人民はよく知っている。種々の原因による局地戦争と紛争が依然として存在し、焦点となる地域の問題は複雑に入り組んでいる。伝統的安全保障の脅威と非伝統的安全保障の脅威の要素がおり混ざっている。南北格差が一層拡大し、一部の国では人民の基本的生存が保障されていない。人類による平和が永続し、共に繁栄する調和した社会の建設はなお任重くして道遠しの状態であり、各国人民の長期的なたゆまぬ共同の努力を必要としている。  新しい世紀には明るい展望が開かれ、人類社会はかつてない速度で発展、前進している。中国は今世紀初頭20年の奮闘目標を明確にしており、それは十数億の人口が恩恵を受けるより高い水準の小康社会を全面的に建設し、経済を一層発展させ、民主主義を一層整備し、科学技術・教育を一層進歩させ、文化を一層栄えさせ、社会を一層調和させ、人民生活を一層裕福にすることである。その時には、中国は人類の平和と発展の崇高な事業に一層大きな貢献をするにちがいない。  (北京12月22日発新華社)
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